大和秀嗣の歌謡クロニクル
年末長時間スペシャル
山口百恵デビュー30周年記念番組

〜山口百恵の8年間〜

「百恵回帰」番組載録

うさみかつみさん インタビュー
     3<COSMOS(宇宙)>

う・・・うさみかつみ さん  川・・・ 川瀬泰雄さん 大・・・大和秀嗣
M ♪・・ON AIRした曲です BG・・MC中にBGMで流した曲です

<COSMOS(宇宙)>

大 さてうさみさんが数々お書きになった百恵さんの作品、
  最後のラスト・アルバムまで10曲ありますよね、
  その中でうさみさんが一番お気に入りの作品というのは
  ありますでしょうか?


う やっぱり完成度っていうかな・・曲調とアレンジと・・
  僕自身のこれは手前味噌ですけれども、
  詞の構成とか内容がうまくいったなと思うのは
  「COSMOS(宇宙)」ですね。
  たぶん川瀬さんもそういう評価してくれると思うんだけど。
  どうですか川瀬さん?

川 うん、そうですね。

大 これはBEST盤にも収録される程、
  ファンの人気も高い曲ですけれども、
  これはどういったイメージで詞を書かれたのでしょうか?


う 最初に宇宙ありきで、あの時のアルバムタイトルを
  川瀬さんと金塚さんが「宇宙」っていう壮大なテーマにしようと
  いうんで、横尾忠則さんがあれジャケット作ってますけれども、
  僕の想像では各作家みなさんに思いのまま「宇宙」をテーマに
  書いてくれみたいな事で・・

川 いやそうじゃないんですよ。全タイトル、
  僕と金塚さんが先に作っちゃったの、全曲分。


う あっそうなの!

川 それで「COSMOS」はうさみさんとか、○○はだれだれとかって、
  二人でそのタイトルのイメージをこういう人だったらうまく表して
  くれるんじゃないかっていう人を選んでって・・。


う あっそうなんですか・・それ初めて聞いた。ただ川瀬さんね、
  あのメイン・タイトルの僕の「COSMOS(宇宙)」は
  アルバム・タイトルになったでしょう。

川 あれは、最初から。要するに「あきざくら」の方の「秋桜」が
  ヒットした後だったんで、「コスモス」っていうタイトルに
  引っ掛けて「宇宙」も「コスモス」だから
  英語の「COSMOS」作っちゃおうよって言って。
  ただ全く「秋桜」の方のイメージがないとまずいんで、
  アレンジで萩田さんにイントロを使ってもらったの。


う なるほど。僕は今記憶呼び起こすと、
  「宇宙」って曲で言われて書きました。
  それでメイン・タイトルになってたでしょう、
  他の作家はそうそうたる一流の人だから、
  あの当時の百恵っていうのは。
  まぁ僕は自分で全然卑下するわけではなくて、
  一応もう二流か三流ぐらいでやってた人間だから。

川 とんでもございません(笑)。

う いやいやホントに。だからびっくりしたのよ、
  メイン・タイトルのその曲を僕に書かせてくれたって事はね。

川 ああそう・・。

う うん。

川 きっとなんかイメージが伝えやすかったんだと思うんだ。

う うまく行きましたよねあれはホントに。百恵も気持ちよく
  レコーディングで歌ってたもの。

川 またね、萩田さんもねいい感じにしてくれたんだよね。

う あの人も気合入ってたもの。

大 この「COSMOS(宇宙)」は百恵ちゃん祭りとかでも
  歌われておりましたけれども。
  何かエジプトに行った時に、ちょっとイメージがあったという
  お話を伺いましたが・・。


う あのね、中の詩にあるんですが、「アラベスク」っていう
  アラビアの綴り模様とか、モスクの時のシャンデリアとか、
  あとピラミッドで夜の夜会劇みたいなのをちょっと観て
  ライトアップされたピラミッドを見た時と・・。
  とりあえず雲一つ無いんですよエジプトっていうのはね。
  そういう空間に対して、こう・・ゆらっと上がっていく不滅の魂
  みたいなのを自分の中でオーバーラップして。
  何よりもあのメロディを聴いて呼び起こされた
  イマジネイションの方が大きいですね。

川 うん・・。

大 なるほど・・。それではその名曲「COSMOS(宇宙)」を
  ここでお届けさせて頂いてよろしかったでしょうか。

う はい。

大 それではアルバム「COSMOS/宇宙」からタイトル曲の
  うさみかつみさん作詩でお届けいたします。「COSMOS(宇宙)」


M COSMOS(宇宙)

大 うさみさん、「COSMOS(宇宙)」
  お届けさせて頂きましたけれども・・
  やっぱり素敵な曲を書いて頂きまして、
  本当にありがとうございました。


川 (笑)


う いえいえ・・。

大 あの・・僕たちファンにとっては百恵ちゃんにこれだけいい曲を
  書いて頂いたって言う事がとても嬉しいんです。


う いえ、とんでもないです。

大 川瀬さんに対してはその制作をして頂いたって言う事がね。
  まして私たちの我儘な想いを遂げて頂きまして、
  電話で長時間お話いただきまして、
  本当にありがとうございました!


う こちらこそ、ありがとうございました。

大 うさみさんは帯広でお店をやってらっしゃるんですけれども。
  「葡萄屋」さんていうレストランでしたよね。


う はい。

大 お店は何時から何時まで営業してらっしゃるのですか?

う 通常11時から3時と、5時からレストランの方は10時で、
  同じ建物の中にアジアン雑貨の店と
  ショット・バーがありますんで、もし何か機会がありましたら
  是非おいで下さい。

大 あの、3つのブースにわかれているんですよね。

う そうです。

大 結構どれも広いんです。

川 今度一度行かせて下さい。

う 是非!

川 それで修理代もらわないと・・。

う・大 (大爆笑!)

う ホント川瀬さん、死ぬまでにもう一回か二回くらい会いましょう。

川 (笑)死ぬまでにね・・。

大 もっと会ってください!!
  という訳で、帯広の「葡萄屋」を経営していらっしゃる
  作詩家のうさみかつみさんにお話を伺いました。
  本当に今日はありがとうございました。


う ありがとうございました。

川 じゃあうさみさん、またね〜。

う また!

川 どうも。

う 失礼します。

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